Katzenelnbogen の町 と Burg Schwalbach

Katzenelnbogenに建つ廃墟
教会は新しくなってます
2003−2−16(sun)

ここ1週間ほど、ドイツのこのあたりは、晴れた日が続いている。
あまりに、良い天気なので、どうしても外に出たくなり、書類の山を一旦は見放してしまうことに勝手に決定。旦那にせがんで、このまま家に居ても、能率は上がらんなどと、ほざいて、ドライブに連れて行ってもらうことにした。だが!説き伏せるには、口実が必要!なのがドイツ旦那をうまく操る?コツなので、(ほんまかいな)猫ひじ伯爵家の本拠地をどうしても、見ておきたいとダダをこねた。

目的地がなければ、全く石のように動かないのがうちの旦那の習性だ。

ま、そんなことは兎も角、ドイツにいらしたら、必ずや訪れるというのは、ロマンチック街道とライン渓谷のライン川下り。
有名なローレライの岩があるが、その岩のすぐそばに、バブル期に日本人が買い取って高級ホテルに改造し様とした矢先にバブルは、はじけとび、今もなお、閉ざされたままとなっている猫城(ブルク カッツエ)という古城があるのだ。対岸のラインフェルス城と共に、非常に日本人にはなじみが深い。
というのも、日本人のグループの場合は殆どが、このあたりで船から下りるので、皆さんのカメラには、どこのお城と名前は覚えていなくても、この2つのお城は必ずと言ってよいほど、被写体として写っているはずなのだ。

他のお城たちと同じように、この2つのお城も、持ち主は変遷をした訳だが、オルジナルのこれらの2つの城を建造したのは、13〜14世紀にこのあたりに勢力を維持していた、カッツエンエルンボーゲンーつまり猫ひじ伯爵家ーだったのである。

旦那も、お勉強のためよん、だから、いこうよう!と、言ったら、つまり論理的に、その町に行くことに意義があるのよと、理由づけをし、彼が納得した場合には、重い腰を上げるという訳である。
    
                                 

我々夫婦はフランクフルトからは58KMも離れた田舎に住んでいる訳で、つまりはタウヌス丘陵(または山地)のナショナルパーク自然公園に住んでいるのだった。
この辺のあちこちに廃墟の古城は残っているが、その名もKatzenelnbogen(猫ひじ)という町が、山の中に残っている。
ここから距離にして25KMほど、時間にして30分もかからずにその町には到着。
公園に車を止めて、どこからあがっていくのかな〜と、坂道を上り詰めると、出てきたのが、この右の写真の建物。
中に入りたいと、思わせる雰囲気がなかったので、外観だけをパチリ。駐車場に丁度入ってきたフランクフルトナンバーの車、くるっと一回りして、出て行ってしまった。
は〜、誰しも、これでは、、、魅力はありません。

この寂れた田舎町にがっかりして、昔の姿今は留めずなんだわ、と、とぼとぼと、坂道を降りて車に戻ったのでした。
う〜ん、これでは、フラストレーション、どこかに猫ひじ伯爵のお城が残ってるはずだ!
乗車後、私めが、のたまうと、旦那が10年以上前になるけど、行ったことがあるフォトジェニックなお城があるということで、今きた道を戻ることにする。
うん?あの遠めに見えるりっぱそうな、古城!いぇ〜い、あそこを目指すのじゃ!